音楽する感性と音楽する耳が育つ

発表会、オーディション、コンサート、コンクール、はたまた試験などなど、、、
形はいろいろありますが、聴いてくださる方の前で自分の音楽を奏でるということは、演奏するものにとって大事なことです。

先日、私が勤めている武蔵野音楽大学附属多摩音楽教室のサマーコンサートが開催されました。
「サマーコンサート」は毎年7月に、武蔵野音楽大学パルナソス多摩内のシューベルトホールで行われています。

今回は、附属多摩音楽教室在室生の中から選ばれた小学1年生から高校1年生までのヴァイオリン、ピアノ、チェロのソロ演奏と、弦楽合奏クラス生徒による「たなばたさま」の演奏がありました。
私のクラスからは、小学2年生と小学3年生の2名の生徒が出演しました。

2名とも今回初めての出演。
演奏者に選ばれた時から、それまで以上に熱心に練習を重ね、コンサートでは素晴らしい演奏をしてくれました。

演奏する曲をいろいろな角度から掘り下げて学ぶことは、年齢や経験に関係なく、とても有意義なこと。
そしてそれをステージで演奏することは、とても素晴らしいことです。

シューベルトホールの豊かな響きの中での演奏の経験は、何者にも変え難いものがあります。
自分の演奏している音やホールの中で響いている自分の音を聴きながらピアノを弾くことは、音に対しての感性をより培い、また本番の緊張感から得られる集中力は、日頃のレッスン以上のものが得られると、私は思います。

附属多摩音楽教室では、ソロ演奏はもちろんのこと、クラス授業の発表などでもシューベルトホールで演奏の経験を積むことができます。

在室生のみなさんの音楽する感性と音楽する耳がぐんぐん育っていくのを、毎回のコンサートで聴き、そして感じることができる。
指導している私にとって、とても嬉しいことの一つです。

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